ラズベリー
起源:ワシントン州立大学、USA (WSU1447 x WSU0697)
パテント:USPP30980 (2019年登録)
草姿:立性
トゲ:あり、長さ1.6mm
収穫期:一季成り
フロリケーン:中早生
プリモケーン:なし
果実
色:赤色
大きさと形:大 (長さ2.64cm x 幅2.10cm 重さ4.6g)、長い円錐形
味と香り:Brix 8.2、クエン酸2.00%、excellent flavor (育種者談)
硬さ:'Meeker' や 'Willamette' より硬い
Hardiness Zones:不明
2007年交配、2010年選抜、2018年リリース。
root rot に強い機械収穫に向いたワシントン州立大学の品種。
ファンタジーレッド®こと 'Cascade Dilight' のムーア博士の最新品種である
機械収穫向けの品種ということで比較品種は 'Meeker' と 'Willamette' である。
パテント情報でデータが乗っていたので表を抜粋しておく。
品種 | Brix | pH | クエン酸(%) | アントシアニン量 |
Meeker Willamette Cascade Premier | 9.3 8.0 8.2 | 3.54 3.34 3.31 | 1.40 1.83 2.00 | 57 95 52 |
何だかパッとしない・・・
古い二つの品種よりも酸味が強く感じられるようだ。
'Willamette' より酸っぱいのはどうなのだろう。
'Meeker' よりも果実は大きくて長い円錐形のため見栄えがする。
収量は 'Willamette' とほぼ同等。
root rot が発生している土地で育種および試験されたらしい。
なるほど病気には強そうだ。
収穫量、風味、果実の硬さ、機械収穫が可能、これら全てを備えた 'Meeker' はやはり偉大な品種である。
そこにさらに root rot 耐性を付けて、おまけに果実を大きくした感じの品種、というところだろう。
未だに圧倒的なシェアを誇る 'Meeker' だが、今度こそこれに代わる品種となりえるか。
しかしまぁ、趣味栽培者としてはいまいち魅力に欠ける品種に思える。
パテント情報
ワシントン州立大学のリリースノート
Fruit Growers News - 2019/07/31
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