2020年6月10日水曜日

BP1

ラズベリー

起源: Berry Plant Company、イタリア ('Polka' × 'Tulameen')

パテント:USPP22459 (2012年登録)、EU PBR 37717 (2014年登録) など

草姿:立性~開帳性、草丈170-180cm、草幅80-90cm
トゲ:中密度、比較的硬く下向き

収穫期:二季成り (下はイタリアのベローナ(ゾーン8)の場合)
 フロリケーン:中生 6月
 プリモケーン:早生 8月中~10月

果実
 色:赤色
 大きさと形:大~極大 (長さ2.9cm x 幅2.6cm 重さ5g)、円錐形
 味と香り:風味は 'Tulameen' に似ている (excellent flavor)
 硬さ:硬い

Hardiness Zones:4-8


2007年選抜。

'Tulameen' をプリモケーン収穫用にしたようなイタリアの品種。
'Tulameen' 同様に果実が果床から外れやすい。
二季成りだがフロリケーンの収量は期待できない。

ノースダコタ州(ゾーン4)の試験栽培では果実重 3.1g、Brix12.5 は 9品種中 1位だった。素晴らしい。
逆にミシガン州(ゾーン6)の試験では、果実は小さくやや軟らかくてカビが生えやすい、と散々な結果となっている。
ノースダコタ州の試験は地植え、ミシガン州の試験は 3ガロンポット(9号菊鉢ぐらい?) での栽培なので、その辺が試験結果に繋がっているのかもしれない。

両極端なデータがあるのは評価に困る。
品種が育成されたのはゾーン8の地域だから暑さに弱いということはないと思うが。
両親とも良い品種なのでプリモケーンを中心に収穫するスタイルならそんなに悪くない品種ではないだろうか。


参考資料

パテント情報

Raspberry Cultivars for North Dakota / ノースダコタ州のプレゼン資料

OPTIMIZING PROTECTED CULTURE ENVIRONMENTS FOR BERRY CROPS / 2017/12/13

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