ラズベリー
起源:Peter Hauenstein、Rafz、スイス ('Autumn Bliss' x 'Rafzeter'(Himbo-Queen))
パテント:スイスPVR 04.1668 (2004年登録)、EU PVR 13008 (2004年登録)、USPP19512 (2008年登録)、
種苗法第20725号 (2011年登録) など
草姿:直立性、背が高い、樹勢が強い
トゲ:少ない、短い
収穫期:二季成り (下は富山県の場合)
フロリケーン:中生 6月上~7月中
プリモケーン:早生 7月下~11月下 (霜が降りるまで?)
果実
色:紅、光沢は強 (品種登録情報)
大きさと形:やや大 (重さ2.8g (富山県))
味と香り:糖度 11.0、pH 2.9、香気 中 (5段階) (秋田県)
硬さ:強 (小核果の接着度) (富山県)
Hardiness Zones:4-8
2000年発表。
大きな果実で収量が多い品種。
世界各国で品種登録されている。
スイス、EU、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、チリ、アルゼンチン。
そして日本。
海外のパテント品種のうち、日本で品種登録されて普通に販売されているラズベリーはコレだけである。
('NR7' はまだ申請中で現在販売が確認できない)
もっと色々導入してほしいものだ。クウェリとかクワンザとか。
日本に導入されて長いので栽培試験データも各地で報告されている。
軽く確認できるだけで富山県、秋田県、山形県で二季成りの推奨品種となっているようだ。
山形県の最上地域の資料が詳しそうなのだが、残念ながら会員以外は見れない。残念。
やはり日本でも収量が多く商品化率も高いようだ。
驚くべきことにフロリケーンとプリモケーンの収穫がほぼ連続している。
しかし果実の大きさは海外の販促情報 (6g~8g) の半分で 3g ぐらいである。
アメリカの試験データでも同じく 3g ぐらいだった。
日本の試験データでは食味が「良」とか香気が「中」とのこと。
アメリカの試験データでは mild flavor とか good flavor である。比較対象品種が新しいからだろう。
富山県の熟度判定用カラーチャートの資料では収穫後 5℃冷蔵 2日後の結果が報告されている。
主観だが、かなり早い段階で収穫しないと保管中に液漏れするようだ。
root rot への抵抗性が強い。
ネットの評判では酸味がちょっと強く、タネが大きめとのこと。
とはいってもブラックベリーのタネに比べれば大したことはないだろう。
現在、天香園と国華園で購入できる (2020年7月時点)。
収穫期間が長いのはちょっと魅力。日本での試験データは悪くない。しかも地元のデータ。
トゲも少ないみたいだし、ちょっと欲しくなってきたな。。。
パテント情報
Promo-Fruit社 (ライセンス元) の品種説明
Meiosis社の品種説明
雨よけハウスでの根域制限栽培に適したラズベリー品種 - 富山県
ラズベリー熟度判定用カラーチャートを用いた収穫基準 - 富山県
秋田県に適したラズベリー4品種(平成23~26年)
ベリーな日々
Raspberry Cultivars for the Pacific Northwest / ラズベリー品種紹介 for アメリカ北西部
Raspberry Cultivars for North Dakota / ノースダコタ州のプレゼン資料
ユタ州立大学のラズベリー10品種比較試験
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