キイチゴ属野生種
別名:R. hayata-koidzumii、R. pentalobus、
'Emerald Carpet'、クリーピングラズベリー、オレンジベリーなど
自生地:台湾の高地 (Hardiness Zone 7)
草姿:常緑、這い性、草丈5~30cm
トゲ:なし
花:春、小さな白い花、平開しない
果実:夏、オレンジ色、風味はあまりない
海外の園芸ネットショップを見ていてオレンジベリー (Orangeberry) なるものを見つけた。
写真を見るからにキイチゴ属で、何だろうと思い、調べてみるとコレだった。
この種は日本でも販売されている。
グランドカバープランツとして。
日本では食用とは紹介されていない。
風味はあまりないとのこと。甘酸っぱいだけなのだろう。
自家受粉するかは不明。
グランドカバーに使われるだけあって密なマットを作る。
広がりもよく、年30cmほど伸びるようだ。
フユイチゴと違って茎にも葉の裏にもトゲは無いので安心だ。
性質は頑強で、耐暑性も耐寒性も高い。低温は-12℃まで耐える。
寒冷地では冬に紅葉し、カラーリーフとして美しい姿をみせる。
花は小さいし平開しないようので観賞価値は無いだろう。
てっきりトゲがあるものだと思っていたらトゲなかったのね。
トゲが無いならキイチゴ好きとしては植えなければなるまい…
ちなみに分類学的には Rubus hayata-koidzumii が正式名称らしい。
園芸の世界では流通名が古かったり違ったりするのは、お約束だ。